みなさんこんにちは。
2021年になり1ヶ月が過ぎました。
まだまだ寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
本日は、腸にとってとてもいい働きをすると言われているある『飲み物』のお話をしたいと思います。
昨年、イギリスの研究チームが発表した論文によると『赤ワイン』を摂取することで、ヒトの腸に良い働きをする細菌の数を増やすことができる可能性が指摘されております。
この研究は、イギリス・アメリカ・オランダに住む数千人の方を対象とした大規模調査によるもので、研究プログラムに参加した方々の食生活やアルコール量、その種類について比較検討が行われました。
その結果、習慣的に赤ワインを飲む人の腸内細菌叢は赤ワインをほとんど飲まない人の腸内細菌叢よりも、細菌が多種多様でヒトの腸に良い働きをすると考えられている細菌の種類や量が有意に多かったことが示されました。
また、このような腸内細菌の多様性は、週に1杯程度の摂取でも十分な結果が示されたとしています。
では、なぜ赤ワインが腸内細菌に良い働きをしたのでしょうか?
研究チームの一人の博士は、赤ワインに含まれるポリフェノールと呼ばれる栄養素が腸内細菌に良い働きをもたらしたのではないかと考えています。
ポリフェノールには、約8000以上の種類がありさまざまな果物や野菜に含まれています。
その抗酸化作用が、美容の分野や睡眠の質を改善するなどとして注目されていますがポリフェノールの中でも、特に赤ワインに含まれるレスベラトロールと呼ばれる種類は人に有益な働きをする腸内細菌の栄養源として機能することが知られています。
腸内細菌叢は、身体の健康指標にもなると考えられており腸内環境のバランスが良くないと、心臓病や肥満などの病気にかかりやすくなることが知られています。
そのため、良い働きをする腸内細菌を増やすことは身体全体の健康を維持することにつながります。
博士は論文の中で、本研究がありながらも一方で、アルコールの過度の摂取は、がん・心臓病・脳卒中・肝臓病などのさまざまな健康リスクの増加と関連していると警告しています。
そのため、将来的にアルコールを含まない『赤ぶどうジュース』でも同様の結果が得られるかどうか追跡調査を行い、腸内細菌叢にどのような影響を与えるかを確認したいと述べています。
普段、赤ワインを飲まないという方もこれを機会に飲んでみるのも良いかもしれません。
赤ワインは、お料理にも使用したりすることも出来るので腸内環境を整えて健康な身体づくりをしていきたいですね。
ただ、飲みすぎには注意しましょう!!