about_disease病気について

2021.04.25

腸閉塞をご存知ですか?

新年度を迎え、もうすぐ1ヶ月が経ちます。
暖かい日が増え、外で過ごすのも気持ちが良い季節になりましたね。
新社会人の方は会社の雰囲気にも慣れてきた頃でしょうか?

今日は便がうまく排出出来なくなってしまう病気、「腸閉塞」についてお話しします。

みなさんは「腸閉塞」という病気を聞いたことがありますか?
「イレウス」という言葉も同じ意味です。
腸閉塞とは様々な原因で腸管の流れが阻害され、肛門まで腸管の内容物が移動できない状態のことです。
症状としては、腹痛、吐き気、腹部膨満感、ガスや便が出なくなるなどがあげられます。
腹痛は、軽度で済む人もいれば、激痛に苦しむ人もいます。
腸管の血液障害が生じると、体内への血液供給が不十分になり、意識障害などのショック症状が現れることもあります。

腸閉塞は、機械性腸閉塞と機能性腸閉塞の2種類に分類されます。
機械性腸閉塞は腸管の内容物が物理的に通過が困難になり、機能性腸閉塞は腸管の血流・神経障害で内容物の通過が困難になります。
機械性腸閉塞は更に、腸管の血流が悪くならない単純性腸閉塞、血流が悪くなる複雑性腸閉塞の2種類に分類されます。

単純性と複雑性の腸閉塞についてもう少し詳しく説明すると、下記の通りです。

・単純性腸閉塞
単純性腸閉塞のほとんどは手術後の腸管の癒着による癒着性腸閉塞で、主に小腸が閉塞します。
大腸の閉塞が起こった場合は、大腸がんや便秘によるものが原因の場合があります。
間欠的な腹痛、嘔吐、排便・排ガス困難、腹部膨満の症状が起こります。

・複雑性腸閉塞
複雑性腸閉塞は主に腸管が捻れて血流が悪くなる絞扼性の腸閉塞のことを言います。
腸管の捻れが原因で突然腹部の激痛が出現します。
時間が経つと腸管が壊死してしまうため、緊急で治療する必要があります。

機能性腸閉塞は麻痺性と痙攣性の2種類に分類されます。

・麻痺性腸閉塞
腹部の手術や腹膜炎による神経障害で腸管運動の麻痺を起こし、腸管の正常な動きが悪くなって起こります。

・痙攣性腸閉塞
中毒などが原因で腸管の一部が痙攣して内容物が移動する際に障害が生じます。

腸閉塞は触診、腹部や鼠径部の診察、レントゲン、超音波検査、CT検査を行い、分類結果次第で治療法を決定します。

単純性腸閉塞、機能性腸閉塞は一般的に点滴治療で脱水や電解質異常に対する治療、絶飲食で腸管の安静にする保存療法が行われます。
必要に応じて、抗生物質の投与、鼻から胃までチューブを挿入し腸管内容の吸引や減圧を行い、それらの治療に対する反応が乏しい場合は手術になる可能性が高くなります。 

複雑性腸閉塞の場合は時間が経つと腸管が壊死してしまう為、緊急手術を行います。
手術では、捻れている腸管を解除し、壊死している部分があれば切除します。

機械性腸閉塞は便秘気味な人、腹部手術を受けたことがある人、大腸がん患者などに多くみられます。
腸閉塞は自然治癒することがほとんどなく、早急に治療を受ける必要があります。

便秘が原因となることも多いので、普段から便秘解消を意識した食生活や、日常生活での適度な運動、排便の習慣をつけることも予防の一つになるのではないでしょうか。

症状の程度には個人差がかなりありますが、命に関わる場合もあるので、思い当たる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

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