大腸ポリープって何?
木々の芽もふくらみ始め、ようやく春らしくなってきましたね。4月に入り新生活が始まりましたが体調は崩されていませんか?
早速ですが、今回は大腸ポリープについてお話させていただきます。
当院では大腸カメラをする前に必ず事前診察を受けていただいていますが、その際に医師から「ポリープ切除」についての説明も行っています。
なぜ大腸カメラをする際に必ずポリープ切除についての説明もしているのかという点をお話していきます。
そもそもポリープというのは正式には病名ではなく、大腸にできた「イボ」の様なものを通称してポリープと呼んでいます。
大腸にできるポリープにはいくつか種類があり、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。
腫瘍性ポリープ:【腺腫性ポリープ】【悪性腫瘍(がん)】
非腫瘍性ポリープ:【過形成性ポリープ】【炎症性ポリープ】【過誤腫性ポリープ】
大腸ポリープの約8割が【腺腫性ポリープ】に分類されます。
一般的に大腸がんの中の9割が、腺腫性ポリープが数年間かけて徐々に大きくなり大腸がんに移行していくタイプであるといわれています。そのため腺腫性ポリープは積極的に切除していく事が望ましいとされています。
腺腫性ポリープの次に多いのが【過形成性ポリープ】といわれています。
過形成性ポリープはこれまで悪性化する可能性は低いと考えられていましたが、近年SSA/Pといって悪性化する可能性が高いポリープの種類があることもわかってきました。
以上のことから大腸ポリープのほとんどが治療の対象となるため、検査前にポリープ切除についての説明をさせていただいているのです。
大腸ポリープがあると下血や腹痛等の症状が出る事がありますが、ほとんどの場合自覚症状はありません。
ポリープの有無を調べる検査として便潜血検査と大腸カメラがあります。
便潜血検査は簡単なため健康診断の項目として取り入れられている事が多いですが、大腸癌に対する感度は高いものの大腸ポリープに対する感度は低いのが現状です。
ポリープの有無を調べるためには大腸カメラで腸管内をしっかり観察していくことが大切です。
当院では大腸カメラでポリープを発見した場合、その場でポリープの切除を行うことができます。土日の検査にも対応しているため、お仕事や子育てでお忙しい方も検査を受けることができます
目に見える出血があったり便潜血陽性と言われた方、40歳を超えた方、親族に大腸がんと診断を受けた方がいらっしゃる方は是非ご相談ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。