こんにちは。
恵みの雨とも言いますが今の時期、雨の日続きで朝起きて少し気持ちが沈んでしまう方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな梅雨の時期も終わり、いよいよ夏本番ですね。
今年は例年と違い、マスク着用が当たり前の夏になることと思います。
マスク着用により、熱中症になってしまう方が増えるのではないかと、ニュースなどでも報道されています。
こまめに水分を取る習慣がないと、意外と忘れがちになってしまいますよね。
今年は今まで以上に水分補給を意識し、体の熱を冷ますグッズなども活用しながら、暑い夏を乗り越えましょう!
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のブログはアレルギーについてです。
アレルギーというと、皆様が一番身近に思い浮かぶのは花粉症でしょうか。
春だけでなく、なんだか年中鼻水が出てしまう、目が痒くなる、皮膚が痒くなるなど、快適な日常生活を送ることが出来ずに悩まれている方も多いのではないでしょうか。
ではまず、アレルギーの症状が出てしまう仕組みについてお話いたします。
アレルギーの原因となる物質を『アレルゲン(抗原)』といい、私たちの身の回りには食物性のもの、花粉・ダニなど吸入性のもの、ゴム・金属など接触性のものと、多くの『アレルゲン(抗原)』が存在します。
私たちの体には、外部から体内に侵入してくる異物(細菌・ウイルス・寄生虫など)から身を守るために免疫という仕組みが備わっていて、『アレルゲン(抗原)』が体内に入ると、それに対抗する物質=「抗体」を作り、『アレルゲン(抗原)』を排除しようとします。
その時に作られる「抗体」を「IgE抗体」といい、血液中を流れ、皮膚や粘膜などの組織にいるマスト細胞などにくっつきます。
くっついている状態を感作といい、再び『アレルゲン(抗原)』が侵入した時にマスト細胞などにくっついている「IgE抗体」にくっつくと、刺激物質のヒスタミンなどが放出されます。
これが、様々なアレルギー症状を引き起こす仕組みです。
皆さんは自分にどんなアレルギーがあるか、ご存知でしょうか?
日常的に何らかの症状が出ていても、そんなにひどくないからと、調べずに過ごされている方もいらっしゃるかと思います…そんな方にお勧めしたい検査が、36項目の『アレルゲン(抗原)』を調べることが出来る、MAST36という検査です。
この検査は採血だけで調べることが可能なので、原因の『アレルゲン(抗原)』が何かわからないけど、簡単に調べたいという方にはとても有効な検査だと思います。
MAST36に含まれる項目がこちらです。
・ 食物アレルゲン(20項目) : トマト、モモ、キウイ、バナナ、ゴマ、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、ミルク、豚肉、牛肉、鶏肉、オボムコイド、卵白
・ 花粉アレルゲン(8項目) : オオアワガエリ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
・ 環境アレルゲン(4項目) : コナヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑
・ その他のアレルゲン(4項目) : カンジダ(カビ)、アルテルナリア(カビ)、アスペルギルス(カビ)、ラテックス(ゴム)
自分のアレルギーを知りそれを回避することで、少しでも快適な日常を送ることが出来たら良いですよね!
消化器クリニックではございますが、当院でもこちらの検査を受けることが可能です。
何か日常的に鼻水が出ていたり、皮膚の痒みがあったり、もしかしたらアレルギー症状かもしれないと思いましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。