連日うだるような暑さが続いておりますが、皆様体調はいかがでしょうか?
暑い日が続くと食欲がなくなったり、ついつい冷たい飲みものを多く飲むことが増えてしまいますよね。
冷たい飲み物を摂取し過ぎてしまうと体を冷やす原因にもなり、胃にも大きな影響を及ぼします。
今回は胃の症状でもある「胃痙攣」についてお話いたします。
「胃痙攣」とは胃壁にある筋肉の層が異常に緊張し、胃が震えるように痛み、痙攣しているように感じことをいいます。
症状としては、食べ物や飲み物を摂取した際にみぞおち辺りに激痛が生じ、その他にも腹痛、吐き気や嘔吐、下痢、食欲不振などの症状も引き起こす場合があります。
じわじわと胃痛が起こることはあまりなく、急に激しく痛み出すのが特徴です。
発作の時間は短くて数分、長い場合は1-2時間継続することもあります。
冷や汗をかき動けなくなってしまうほどの痛みを伴う場合もあるため、非常につらい症状といわれています。
「胃痙攣」の原因で最も多いとされているのが、精神的なストレスです。
胃はもともとストレスに対して弱い臓器なので、極度のストレスや緊張が長時間続いてしまうと胃に大きな影響が出てしまいます。
慢性的なストレスによって急に胃が痛くなることもありますが、急激にストレスを感じたときに胃痙攣の症状が出てしまうこともあります。
また、便秘によって便が体内に溜まっている状態が長時間続くことで胃に負担がかかってしまうことも原因の一つです。
他にも胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎などの病気が原因で胃が痙攣を起こしてしまうという可能性も考えられますので、症状が長引く場合は注意が必要です。
では、もし「胃痙攣」が起こってしまったらどのように対処したら良いのか、今回はその対処法についてもいくつか紹介をさせていただきます。
・食事を摂る場合は、できるだけ柔らかく胃に優しいものを
胃痙攣は胃になんらかの負担が掛かっている状態です。
胃が炎症を起こしていたり圧迫されていたりすることもあるので、胃にやさしい食事を心がけましょう。
また、どうしても食欲がない場合は水分不足に気をつけて、食べられるものを少しずつ食べると良いでしょう。
・刺激になるものはできるだけ避ける
スパイシーな調味料は極力避け、刺激物は口に入れないようにしましょう。
脂っこいものや塩分が多いものも控えた方が良いです。
アルコールも飲み過ぎには要注意です。飲む場合は適量にしましょう。
・「鎮痛鎮痙薬」を使用する
痛みがひどい場合は応急的に「鎮痛鎮痙薬」を使って痛みを抑えることができます。
直ぐに病院へ行けない場合には市販薬に頼ることもあると思いますが、その際には絶対に自己判断はせず必ず薬剤師に相談するようにしましょう。
ただし、これはあくまでも対症療法なので、症状が続く場合は早めに病院を受診しましょう。
胃痙攣は様々な原因から起こります。
胃がんや胃潰瘍など治療を急がなければならない病気が原因の場合もあるため、胃痙攣が頻繁に起こったり、痛みが続くようでしたら病院でしっかりと検査を受け、原因を調べましょう。
胃痙攣は血液検査や内視鏡検査、超音波検査などの検査方法で原因を調べることができます。
その中でも最も有効な検査とされているのは、内視鏡検査(胃カメラ)です。
しかし、胃カメラは苦しい・つらい・痛いというイメージをお持ちの方が多いかと思います。
当院では鎮静薬を使用し、患者様にはできるだけ苦痛が少なく、安心して検査を受けられるよう全力でサポートしております。
患者様の痛みの具合やどのような状態になっているのかで検査方法も異なりますので、気になる症状がある方は是非一度当院にご相談ください。