disease疾患

2021.05.23

糖尿病について

みなさんこんにちは!
季節の変わり目で体調を崩しやすい季節ですがいかがお過ごしでしょうか?

今回は糖尿病についてお話ししたいと思います。

糖尿病とは、「血糖値と呼ばれている血液中のブドウ糖が適正の値よりも高い状態が慢性的に続く病気」です。
糖尿病には発症の原因によって「1型」「2型」に分類されます。

・1型糖尿病
膵臓のβ細胞がウイルス感染に破壊されて、インスリンを作ることができなくなってしまうため発症してしまいます。
発症年齢は小児から思春期に多いです。
肥満とは関係がなく、治療方法はインスリン注射が不可欠です。

・2型糖尿病
遺伝的な要因に「運動不足」「食べ過ぎ」などの生活習慣が加わって発症されると言われていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
日本人の糖尿病患者の95%が2型糖尿病と言われています。
発症年齢は40歳以上に多いですが、近年は若年発症も増加してきています。
肥満または肥満既往が多く、治療方法はまず、運動療法や食事療法による治療が行われます。
それでも高血糖が改善されない場合は、薬やインスリン注射による治療を行います。

次に糖尿病の合併症について説明いたします。
糖尿病には様々な合併症がありますが、以下の3つの合併症が三大合併症と言われています。
①神経の障害:糖尿病神経障害
高血糖により、手足の神経に異常をきたし、足の先や裏、手の指に痛みやしびれなどの感覚異常があらわれる合併症です。
症状は主に足の先から現れます。
足の裏がジンジンし、砂利を踏んでるような感覚や足の裏に薄皮が1枚張ってるような感覚が生じます。

②目の障害:糖尿病網膜症
高血糖により、目の中の網膜が障害を受け視力が低下する合併症です。
網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織です。
進行してしまうと失明に至る場合もあります。

③腎臓の障害:糖尿病腎症
高血糖により、腎臓にある細い血管がむしばまれていく合併症です。
進行すると、老廃物を尿として排泄する腎臓の機能が失われてしまうため、最終的に透析治療を要することになります。

※合併症の覚え方
三大合併症の頭文字をとって
神経障害の「し」、目の障害の「め」、腎臓の障害の「じ」と覚えましょう。
「しめじ」の順番で三大合併症が起こる可能性が多いと言われています。

予防策
・1型糖尿病
現状では予防策は確立されていません。

・2型糖尿病
1日の決められた必要なカロリー量の範囲内でタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが大切です。
バランスのとれた栄養をとることで膵臓の負担が軽くなり、膵臓の十分な能力が回復されます。
また、ウォーキングや楽しく続けられるスポーツなど自分に合った運動方法を見つけてみましょう。
※急激な運動やキツイと感じる運動はかえって身体の負担になり心筋梗塞などの発症や事故につながるので気をつけてください。

糖尿病に良い食品、悪い食品というものはなく、なかなか食事療法は難しいこともあります。
当院は消化器・内視鏡クリニックではありますが、糖尿病患者様も診察させていただいております。
糖尿病に関しまして少しでも気になる方、不安な方は、ぜひ当院にお気軽に相談しにお越しください。

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