最近は梅雨に入り、天気が悪い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、突然ですが皆様、夏至をご存知でしょうか。夏至とは1年で最も日が出ている時間が長い日のことです。ちなみに今年の夏至は6月21日だったそうです。
これから夏が到来するにあたって、日が出ている時間も長くなり、日光を浴びる時間も増えるかと思います。そこで今回のブログは「日光浴」についてお話しさせていただきます。
はじめに日光浴の効果についてです。
日光浴は、セロトニンやビタミンDなどを生成し、私たちの体と心に良い影響を与えてくれます。
セロトニンとは、脳内の神経物質の1つで脳の興奮を鎮めて精神を安定させる効果があります。幸福感を高めるのに役立つことから「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。
ビタミンDとは、カルシウムの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度を調節する栄養素の1つです。
このようなことから、日光浴は具体的に次のようなメリットが期待されます。
①骨や歯を強くする
②ストレス解消・メンタルの安定
③脳の健康に役立つ
日光浴によって生成されるビタミンDは、脳機能を正常に保つ働きもあります。
ビタミンDの摂取レベルが正常な方は、低い方と比べて、認知機能の低下リスクが半減したという研究結果が報告されています。
④免疫力向上
ビタミンDには免疫力を高める作用もあるため、ウイルスの侵入を防ぎ、あらゆる病気になりにくい体を作ることができます。
⑤体内時計を整える
日光を浴びると体内時計がリセットされるため、朝すっきり目覚めたり、夜ぐっすり眠れたりと規則正しい生活を送ることができます。
⑥自律神経の乱れが整う
朝日を浴びることで、交感神経が刺激され、脳や自律神経、筋肉が自然に覚醒し、スムーズな1日がスタートします。
⑦美肌
太陽の光を浴びることで生成されるメラトニンとビタミンDは、肌の細胞を美しく保つ働きがあります。メラトニンは睡眠の質を高め、日中に受けた肌へのダメージを修復してくれます。また、抗酸化作用があり、肌細胞の老化を防いでくれます。ビタミンDは肌の免疫機能を高め、殺菌作用としての働きがあります。
反対に日光浴をしないと次のようなデメリットが生じてきます。
①ストレスを感じやすくなる
②うつのリスクを高めてしまう
③睡眠の質が下がる
④認知症の危険が高まる
ここまで日光浴が大切というお話しをさせていただきましたが、効果的な日光浴の方法はどのようなものなのでしょうか。
人によって紫外線に強い方、弱い方もいらっしゃるので目安にはなってしまいますが、午前中から正午までの時間帯で15分〜30分程が良いと言われています。
特に今の時期は日差しが強いため、直接日光が当たらない木陰で15分程度で良いとされています。また、手のひらや足の裏だけでも日光浴することで、十分なビタミンD生成効果が得られるとも言われておりますので部分的に日光浴をすることもおすすめです。
現在は、日差しが強い日が続いておりますので、紫外線によるダメージが蓄積され、目や皮膚への障害にもつながることもあります。そのため、日光浴する際は時間帯を配慮し、適度な日光浴をお勧めいたします。
最後に日光浴とがんの関係性についてです。日光浴で生成されるビタミンDは、細胞増殖を抑えたり、がん細胞の血管新生を抑制したりすることにより、がんを予防する効果があるのではないかと期待されています。世界中で「ビタミンD」の「がん」に対する効果について研究が行われており、国立がん研究センターの研究結果では、血中ビタミンDの濃度が上昇すると、がんを発症するリスクが低下することが報告されています。特に大腸がんと乳がんでは体内のビタミンD量が高いほど生存率の増加傾向が顕著に表れているそうです。
当院では、「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロに」という目標を掲げ、日々診療を行っております。内視鏡検査と聞くと敷居が高いイメージを持たれる方も多いと思いますが当院は敷居の低く、ホスピタリティは高いクリニックを目指しております。日頃の胃もたれが気になる、便秘が気になる等、些細なことでも相談していだければと思います。内視鏡検査では、鎮静剤を使用しなるべく苦痛を和らげ安心して検査を受けられるよう努めております。また、当院は完全予約制のクリニックとなっておりますので事前にご予約いただければと思います。土日の内視鏡検査もしておりますのでご予定をぜひ相談してください。
夏は紫外線も気になる季節ですが、適度に日差しを浴びて活動していただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。