今日は「胃のポリープ」についてお話したいと思います。
「ポリープ」と聞くと、癌になるの?体に悪いものなの?という大掛かりな手術をして取らなくていけないもの?入院が必要なの?というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ポリープは、鼻または口から胃カメラを実施することで簡単に確認ができます。
ではポリープとはどういったものなのか?
胃のポリープには2種類あります。
1つ目は『過形成性ポリープ』です。
このポリープは、基本的に経過観察として問題のないポリープです。稀に2センチ以上と大きくなった場合や癌の可能性があるもの、または持続して出血する可能性があるものは医師の判断にて切除することがあります。
特徴としては、色は赤く、大きさは大小さまざまです。
このポリープがあるとヘリコバクター・ピロリに感染している可能性があり、萎縮性胃炎という慢性の胃炎を背景に胃がんをはじめとした様々な病気を併発させることがあります。
ヘリコバクター・ピロリは感染していても100%胃がんが発生するわけではありません。
萎縮性胃炎は長期わたり胃の粘膜に炎症が起こっている状態です。
早期にヘリコバクター・ピロリに対する除菌治療を受けて胃の中を正常に戻してあげることで胃がんのリスクも低下します。
2つ目は『胃底線ポリープ』です。
このポリープは、周りの粘膜と同じ様な色をしていて、サイズは非常に小さく2〜3ミリです。
ヘリコバクター・ピロリや萎縮性胃炎の可能性は少なく、こちらのポリープは切除の必要性がありません。
胃がんへと変化することもまずほぼありません。
胃のポリープには切除する必要があるもの、そうではないものがあるので、胃カメラ実施の際に医師が判断して切除するかどうか、治療の計画を進めていきます。
市川すずき消化器・内視鏡クリニックでは、ポリープを胃カメラの検査中に見つけた場合は、切除が必要なポリープはすぐに対応させていただき、そうではない場合も写真をご覧いただきながら検査後に詳しく医師から患者様へ説明をさせていただきます。
最近は健康診断の結果をお持ちいただき、胃カメラのご相談をする方も増えています。
胃のバリウム検査で異常を指摘された方、ピロリ菌の検査で陽性となった方、お電話からでもお気軽にご相談ください。
市川すずき消化器・内視鏡クリニックでは、『胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロに』をミッションとして、内視鏡検査に力を入れております。
胃カメラ・大腸カメラといった内視鏡検査は苦しくてつらいというイメージがありますが、当クリニックでは鎮静薬を用いてできるかぎり苦痛の少ない検査を行っております。
内視鏡検査を受けるか悩んでいる方、迷われている方、まずはお電話にてご相談してみてください。