disease疾患

2020.07.12

食中毒にご注意を!

スッキリしないお天気が続き、ジメジメとした毎日ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言も解除され、以前に比べて活気が少しではありますが戻ってきたように思います。
引き続き、コロナ対策はバッチリしていきましょう!

本日は、食中毒についてお話しさせていただきたいと思います。
この季節、よく耳にする事も多いかと思われますが少し踏み込んだお話しをしたいと思います。

食中毒とは、有害物質に汚染された飲食物が体内に入ることでさまざまな症状で健康に害を及ぼす病気をいいます。
主な原因は細菌とウイルスですが、身の回りの多くの細菌やウイルスが食中毒の原因となります。
また、きのこや植物に含まれる自然毒や魚介類や肉類に潜んでいる寄生虫が原因となることもあります。
その中でも、主に高温や高湿度の夏に流行する細菌性食中毒にスポットを当てていきたいと思います。

細菌性食中毒には大きく2つのタイプに分かれます。

・細胞侵入型…細菌そのものが体内の細胞に侵入し、症状を引き起こす。
(腸炎ビブリオ・病原性大腸菌・サルモネラ・カンピロバクターなど)
・毒素産生型…細菌が毒素を産生し、その毒素が症状を引き起こす。
(黄色ブドウ球菌・腸管出血性大腸菌・ウェルシュ菌など)

黄色ブドウ球菌は、体内に侵入する前から毒素を産生しているので潜伏期間が非常に短いのが特徴です。
反対に、細胞侵入型は発症までに時間がかかるので、食中毒と気付かず適切な処置を講じられないこともあり、感染を拡大させてしまうことに繋がってしまいます。

多くの食中毒に共通する症状として、下痢で発症することが多く挙げられます。
また、嘔吐や発熱は原因菌によっては軽度であったり、全くそれらの症状が出ないこともあります。
症状の程度もさまざまで、脱水症状や敗血症といった重症例もあれば数回の下痢のみの軽症なものもあります。
重症例として特に注意が必要なのは腸管出血性大腸菌による食中毒です。
激しい下痢から始まり、数日で血便が出るのが特徴です。
小さな子どもや高齢者など、抵抗力の弱い人の約10%の確率で溶血性尿毒症症候群や脳炎などの重篤な合併症が生じる場合があります。

少し怖い話しになってしまいましたが普段行っているコロナ対策に、ちょっぴり+αが食中毒予防に繋がると思います。
飲食物は賞味期限内に食べる、生ものは十分な加熱をするなど、特別難しいことではないと思いますので食中毒にも気を付けながら、今年は例年と違い、夏の楽しいイベントも少ないですが
健康に夏を過ごしていきたいですね!!

少しでも気になる症状がございましたらお気軽にご相談下さいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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