disease疾患

2020.08.09

胃粘膜病変をご存知ですか?

梅雨も明け暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
お盆休みが始まった方もいらっしゃるかと思いますが、コロナウイルスの影響で毎年楽しみにしていた帰省や行事を中止された方もいるのではないでしょうか。
一人一人が意識して対策し、早く感染拡大が収まるといいですね。

さて、本日ご紹介するのは「胃粘膜病変」についてです。
出血性びらん(ただれ)、急性出血性胃炎、急性潰瘍などの胃粘膜の障害による出血性の病気の総称で、病気の特性や治療法などが類似しているためにこのように一括して「胃粘膜病変」と呼ばれることがあります。
急なみぞおちの痛み、腹部膨満感、悪心、嘔吐、吐血、下血などがみられ、症状が強い傾向にあります。

原因として考えられるものは、コーヒー・アルコール・香辛料などの多量摂取、精神的・身体的ストレス(手術、外傷、熱傷など)、鎮痛薬や解熱薬などの薬物、アニサキスの感染、ヘリコバクター・ピロリの感染、他の疾患の治療によるものなど様々です。
アニサキスが原因の場合は食後数時間で発症しはじめます。

なかでも重症化し、緊急に胃内視鏡検査や治療を必要とすることが多い最大の原因はいわゆる解熱鎮痛薬(非ステロイド系消炎剤)の長期服用です。
鎮痛薬が胃粘膜病変の原因になることは一般の人にはあまり知られておらず、鎮痛薬の慢性的、習慣的な服用には注意しなければなりません。
ストレスが原因となることも多いため、日ごろからストレスをためず、規則正しい生活を心がけることをお勧めします。
特に今はコロナウイルス感染拡大の影響で、外出が制限されたり、生活環境が変わり、精神的に気を張ることも多いかと思いますので体調の変化には充分に注意しましょう。

症状がある場合はできるだけ早急に、消化器内科、胃腸内科などを受診してください。
虫垂炎、胃潰瘍、急性膵炎、急性胆のう炎などの腹痛を生じる別の疾患と判別するため、発症前後の状況や痛みのある部分を問診・触診を通じて確認していきます。
また必要に応じて胃カメラを用いて、胃粘膜のただれの有無、出血の有無・場所を調べる検査、血液検査、超音波検査などを行います。
場合によってはピロリ菌の有無を調べる検査を行うこともあります。
出血量が多いと、出血性ショックを起こすこともありますので、脈が早い、血圧が低い、意識がもうろうとする場合は要注意です。

基本的に、食事を休んだり、消化のいい食事に切り替えたりして胃の安静を保てば、多くの場合は自然と回復していきます。
しばらくは胃に負担をかけないよう、生活のリズムや食生活を見直し、整える必要があります。
再発を防ぐため、発症の原因を根本から改善することが重要です。

症状が重い場合は食事を取らず、点滴による栄養補給、胃粘膜を修復する薬の投与を行うこともあります。
胃酸を抑える薬を用いた保存的療法を行うことが一般的です。
ただの胃痛・腹痛と考えずに、この時期だからこそ身体に異変を感じたら早めに医療機関を受診することをお勧めします。

当院では、コロナウイルス感染拡大に備え、受付のアクリル板設置、院内のアルコール消毒の徹底、手指消毒用アルコールの設置の増設等を行い、患者様に少しでも安心してご来院いただけるよう感染拡大防止対策に力を入れております。

気になる症状がございましたら、どんな些細なことでもかまいませんので、ぜひ当院に一度ご相談ください。

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