disease疾患

2019.12.05

ピロリ菌(H.pylori)

「ピロリ菌」ということばを聞いたことがありますか?
胃がん、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となる菌です。
胃がんの99%はピロリ菌陽性の患者さんから発生します。

ピロリ菌に感染してるからといって必ず潰瘍や胃がんが発生するとは限りませんが、除菌しない限り胃の中に住み続け慢性胃炎の原因となり、胃がんのリスクとなります。
ピロリ菌を除菌することで、胃がんのリスクを減らすことができます。
ただしゼロにはなりません。

ピロリ菌の有無を調べる検査はいくつか種類があります。
呼気テスト(尿素呼気試験)、血液検査、尿検査、便検査、胃カメラの際に粘膜の一部を採取する方法などがあります。
いずれの検査も100%の精度ではないため、1つの検査で陰性ならば別の方法の検査を追加することがガイドラインで推奨されています。

ピロリ菌は胃酸の分泌が弱い乳幼児期に感染することがほとんどです。
ピロリ菌に感染している大人から乳幼児へ食べものの口移しで感染すると言われています。
乳幼児のいらっしゃる方、今後子供が生まれる予定のある方は一度検査することをお勧めします。
また父親、母親がピロリ菌感染したことがある方も検査を受けることをお勧めします。

当院では、即日結果のわかる「POCone」という呼気テストの機器を導入しております。
検査費用は、保険診療3割負担の方で1590円(診察料など含まず)です。

ピロリ菌の除菌治療にいついてですが、内服薬を1週間飲んでいただきます。
胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生剤を内服します。
2種類の抗生剤のうち1種類はペニシリン系の抗生剤で、ペニシリンアレルギーのある方は内服できないので注意が必要です。
1週間内服していただくことで、約9割の方が除菌に成功すると言われています。
残り1割の除菌不成功となってしまった患者さんには、二次除菌といって抗生剤の種類を変更して内服薬を飲んでいただきます。
二次除菌の薬を内服することで、除菌不成功だった患者さんのうち9割の方が除菌成功となると言われています。
それでも除菌不成功となってしまった場合には、さらに薬を変更して三次除菌を行います。

除菌の効果判定ですが、除菌薬を内服後約2か月後以降に判定の検査を行います。
判定の検査では、呼気テストを主に用います。
呼気テストの際の注意点として、制酸薬(胃酸を抑える薬)を飲んでいると正しく判定ができないことがありますので、制酸薬を飲んでいらっしゃる場合にはそのお薬を2週間ほど中止してから呼気テストを受けていただきます。

除菌に成功したからといって、胃がんになるリスクはゼロにはなりません。
除菌後も定期的に胃カメラを受けていただくことが推奨されています。

ピロリ菌の検査・診察ご希望の方は是非一度ご相談ください。

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